遊び方

「江戸時代なら何日かかる? 飛脚で帰省」は、いま住んでいる都道府県と実家の都道府県を選ぶと、江戸時代の街道を通った場合の道のりと日数を計算するゲームです。選んだ県の県庁所在地の近くにある宿場町・城下町どうしを、東海道・中山道・甲州道中・奥州道中・北陸道・西国街道(山陽道)・山陰道・長崎街道などでつなぎ、いちばん早く着くルートを探します。四国・北海道・沖縄へは船旅をはさみます。

ルートが決まると、「徒歩の旅人」「町飛脚(定六)」「継飛脚(幕府の公用便)」の3つの手段でそれぞれ何日かかるかを表示します。そのあと、あなた自身が飛脚になって走るミニゲームに挑戦します。画面の輪が光る拍子に合わせて「タン!」をタップすると、飛脚が宿場から宿場へと進みます。拍子は20回、時間は約15秒です。拍子にぴったり合うほど1日に進める距離が伸び、最後に「あなたの飛脚は4日で到着」のように、あなたの足なら何日で届けられたかと、格付け(S:継飛脚級・A:早飛脚・B:健脚の旅人・C:のんびり道中)を出します。

毎日0時(日本時間)に「今日のお題」の区間が変わり、その日は全員が同じ道のりを走ります。続けて挑戦すると連続日数が記録され、走ったルートで通った宿場・城下町は「道中記」に、条件を満たすと称号が増えていきます。1日に進めた距離の自己ベストも端末に保存されます。

しくみとデータ

国土交通省 横浜国道事務所の解説によると、江戸から京都までの東海道は約492km。ふつうに歩くと2週間ほどかかりましたが、宿場ごとに人を替えて走り継ぐ幕府の継飛脚は、わずか3〜4日で届けたといいます。横浜市の解説では、江戸から京へ向かう旅人の1日の行程は八里から十里強(約32〜40km)とされています。このゲームでは、徒歩を1日35km(東海道で14日)、継飛脚を1日約164km(東海道で3日)として計算しています。民間の町飛脚は東海道を6日で運んだことから「定六」と呼ばれたので、1日約82kmとしています。

道のりは、主要な地点どうしの直線距離に係数をかけた推定です。係数は東海道(日本橋〜三条大橋)の合計がちょうど約492kmになるように決めており、約1.18倍です。同じ方法で中山道(江戸〜京)を計算すると約528km、甲州道中(江戸〜下諏訪)は約203kmになります。実際の街道の道のりや、宿場ごとの里程とは一致しません。川止め・関所の待ち時間・峠・天候も考えていないので、実際の旅はもっと長くかかることがよくありました。

宿代は、19世紀半ばの旅籠代の相場とされる1泊200文で、徒歩の場合の泊数をかけています。今のお金への換算は、何を基準にするか(米・そば・賃金など)で大きく変わるため、ここでは1文=25円という目安の推定で計算しています。船旅の日数(瀬戸内海・津軽海峡は1日、鹿児島から琉球へは7日)も、風待ちを含めない目安の推定です。

2026年9月には、個人が制作した「江戸時代の経路検索」が話題になりました。こちらは街道と宿場の地理データをもとに地図上で経路を探せるツールで、東海道経由の江戸〜京を徒歩14日、継飛脚の最速で約2日半と計算しています。このゲームは、帰省の区間を選んで「あなたが飛脚だったら」を体験することに重点を置いた、別の遊び方です。街道の地理データを詳しく見たい方は、元になったデータセットや経路検索ツールもぜひご覧ください。

主な出典

注意

このゲームは史料と公的機関の解説にもとづく娯楽で、道のり・日数・宿代はすべて目安の推定です。実際の歴史上の旅程や、現在の交通機関の所要時間を示すものではありません。選んだ都道府県はこの端末の中だけで使い、サーバーには送りません。集計のために送るのは、格付け(S〜C)と、重複を防ぐためのランダムな匿名IDだけです。